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Keep on going ~ 一日一歩ずつ成長、創意工夫のものづくりを ~(㈱OKITA)

今回のイチオシ事例は

 

夜通し踊り続けて大変な盛り上がりをみせる、
日本3大盆踊りで有名な岐阜県郡上市八幡町で、
一切の妥協を許さない姿勢で金型部品を生産している
金型部品加工メーカーの『株式会社OKITA』さんです。

 

皆様、こんにちは。
支援専門員の野村昌史(のむらまさふみ)です。

 

今回は、『Keep On Going』をテーマに掲げ、
日々成長すること、創意工夫してものづくりに臨むことに
全社員を挙げて取り組んでいる事例を紹介させて頂きます。

 

世の中の変化や、お客様の要望の変化に柔軟に対応し、
一歩先を目指し続ける姿勢から挑戦することへの勇気を得られると思います。

 

株式会社OKITAについて

 

平成2年 OKITA精工創業

 

当社は、平成2年に現在の法人の前身となる『OKITA精工』を個人創業しました。その後、平成27年3月に法人化し、『株式会社OKITA』となりました。

 

大手金型部品商社等に対してネストガイド、先行押さえピンといった金型部品を生産・販売する金型部品加工メーカーであり、金属の切断、切削、面取り、溶接、組立といった加工の全てを自社工場にて一貫生産対応しています。

 

一貫生産で行えることから、多品種少量のオーダーや、短納期のオーダーであっても小回りを利かせて対応することが出来ます。これが、お客様から大変喜ばれており、郡上市というロケーションでありながら、関東地域からも問い合わせや注文を頂けるようになっています。

 

創業以来、「うちでつくったものだから、間違いありません。」と、自信を持って提供できるよう、一つ一つの仕事に対して丁寧に、一切の妥協を許さず取り組んでおり、世の中の変化に迅速かつ柔軟に対応しながら、社員が仕事に誇りを持てる会社を目指しています。

 

 

目指したのは“1.5倍の生産性”

 

当社の主要商品の一つである「ネストガイド」について、生産改善努力を重ねた結果、高品質でありながら注文から3日という短納期での納品を実現したことから、取引先から高い評価を頂き受注量が増加していました。

 

ネストガイドを生産している企業は当社だけではありませんが、3日という短納期での対応が出来るのは他社にない当社だけの強みが評価され、ネストガイドの国内市場シェアトップの取引先から受注が集中しています。

 

当社の取引先であるメーカーカタログに『3日後に発送』と表記されていることから、納期の変更は原則できません。短納期対応を維持しながら、増え続ける需要に対応するためには、1.5倍の生産性向上が必須の課題となりました。

 

1.5倍の生産性実現に向けて選択した“レトロフィット”

 

当社はこれまで競合他社にはできない高品質・短納期対応を実現することで取引先から信用を獲得して成長してきました。前述のとおり、増え続ける取引先からの受注に応えるためには“1.5倍の生産性”が必要でした。これ応えつつ、これまで通りの高い品質を維持するため、作業工程の見直しを行ったところ以下の課題が見つかりました。

 

【生産工程における課題】

◆ボトルネックであるR形状部の面取り作業の時間短縮

◆手作業と同等の高品質を維持

◆設備更改に伴う生産性低下の回避

 

ネストガイドの生産工程の中で、ボトルネックとなっていたのは手作業で実施していたR形状部分の面取り加工でした。製品10本当たり30分を要しているこの工程を自動化しつつ、手作業と同等かそれ以上の品質を実現することで、目的としている1.5倍の生産性向上の実現を目指しました。

 

とはいえ、工程の自動化に伴い、単なる設備投資を行うのでは、新たな設備に慣れるまでに時間が必要となることが想定されます。そこで、増加している受注に応えつつ、最短で高い生産性を実現するために当社が選択したのは『既存設備の改造(レトロフィット)』による自動面取り加工の実現でした。

 

レトロフィットという手法を用いることで、設備の使用感を変えることなく、低コストで面取り工程の自動化実現を目指したのです。これを実施するため、平成29年度補正ものづくり補助金を活用しました。

 

→レトロフィットCNCマシン←

 

既存のフライス盤を改造・整備することで最新のCNCに再生。使用感が変わらないことはもちろん、低コストでプログラムによるR形状部の自動面取りを実現。

 

取組みの成果

 

今回の取組みで、既存のフライス盤に対してレトロフィットによる改造を施し、CNCマシンとしたことで、ボトルネックとなっていたR形状部の面取り加工を自動化することが出来ました。

 

これを生産工程全体で換算すると、従来90分/10本必要であったものが60分/10本となり、1日当たり生産量が50本から75本と1.5倍となりました。

 

また、品質面に関して、従来の手作業による加工精度が±0.3mmだったのに対して、自動面取り加工による精度は±0.1mmと大きく改善されました。

 

今回の取組みによって、1.5倍の生産性を実現するために必要であった課題が全て解消され、目的としていた高品質を維持したまま1.5倍の生産性を実現することが達成できました。

 

これにより、増加傾向であった取引先からの受注にも十分対応できる生産体制が実現しました。

 

現在も取引先からの受注は継続的に頂くことが出来ており、ありがたいことに設備を毎日稼働して生産活動を行うことが出来ています。

 

OKITAのこれから

 

今回の取り組みによって、受注量が増加している中でも、高い品質を維持したまま従業員への負担を増やすことなく短納期対応を維持できる生産体制を構築することが出来ました。他社にはできない短納期・高品質対応という当社の強みを、より強固にすることが出来たため、これまで以上にお客様から選んで頂ける企業へと成長できたと実感しています。

 

現在、『切断~組立まで一貫生産で対応可能』であるという当社のもう一つの強みを生かして、金型部品以外のオリジナル製品のオーダーにも対応していくチャレンジを進めており、これまでにはなかった一般のお客様からの注文にも対応する製品づくりをしています。

 

 

当社は創業以来、「うちでつくったものだから、間違いありません。」と、自信を持って提供できるよう、一つ一つの仕事に対して丁寧に、一切の妥協を許さず取組み、成長してきました。

 

これからも、お客様はもちろん、世の中の変化に迅速に、柔軟に対応しながら、その一歩先を目指し、社員が仕事に誇りを持てる会社したいと思います。

 

 

KEEP ON GOING
進み続ける

 

一日一歩ずつの成長を目指しながら、創意工夫の基、ものづくりを行っていきます。

 

「会社=人」

会社にとって最も大切なものは社員と考えており、一人ひとりの個性を大切にした人創りを心がけ、柔軟な発想が生まれる環境を整え、未来へ繋げていく会社創りに取り組んでいきます。

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