今回のイチオシ事例は、オーダーメイドシート加工を行っている

 

「株式会社 ひでぴょん」さんです。

 

 

 

代表取締役の田邉英彦さんに、

 

支援専門員の小寺弘剛が取材させて頂きました。

 

 

 

 

当社概要

ひでぴょんさんは、“シート加工のプロ集団”（二次加工専門業者）として、

 

オーダーメイドでシート加工を行っています。

 

 

 

クロスシート（いわゆるブルーシート）に限らず、

 

塩ビシート、ネット、メッシュシートなど

 

あらゆる素材のシート加工を行っています。

 

 

 

ちなみに、社名の「ひでぴょん」は、

 

社長の「田邉 英彦（たなべ ひでひこ）」さんの愛称からつけ、

 

「ぴょんぴょん」と成長していきたいという思いも込められているそうです。

 

 

（社長さんと、社長をイメージした当社のキャラクターです。）

 

 

商品ラインナップ①：トラックシート

当社の代表的な製品の一つがトラックシートです。

 

 

 

軽トラから2トン車、4トン車、10トン車、トレーラーからホロ車まで、

 

様々なトラックシートを取り扱っています。

 

 

 

一様に見えるトラックシートですが、

 

車種や積載物によってサイズや形状が大きく異なります。

 

 

 

当社では、一車一車採寸するとともに、

 

開口方式（チャックやマジックテープ）や開口位置、

 

窓やカーテンの有無など、

 

オーダーメイドで様々なニーズに丁寧に対応しています。

 

 

◆トラックシートの例

 

 

また、トラックシートと言えば、グリーンがほとんどでしたが、

 

 

当社では、11色から自由に選択できます。

 

 

 

これらのカラーシートの多くは、

 

シートの一次メーカーと共同して開発した

 

当社のオリジナル品です。

 

 

 

「トラックを個性豊かにコーディネートすることで、

 

自分の仕事道具（トラック）への愛着を高め、

 

楽しく働いてほしい。」と社長は言っていました。

 

 

 

 

商品ラインアップ②：コンクリート養生シート

当社の代表的な製品のもう一つが、

 

コンクリート養生シートです。

 

 

 

コンクリート養生（硬化工程）では、

 

生コンクリートを硬化させるために、

 

一定の温度を保持する必要があります。

 

 

 

こちらでの製品でも、

 

顧客のコンクリート製品の大きさや形状、

 

あるいは、作業場の状況に応じて、

 

オーダーメイドでシートの提供を行っています。

 

 

 

コンクリート養生の型枠を覆うようなシートから、

 

養生室の出入り口に設置することで、

 

熱が逃げるのを防ぐようなシートまであります。

 

 

◆コンクリート養生シートの例

 

補助事業の取り組み

平成26年度補助事業では、

 

コンクリート養生用の高断熱性シートの開発を行いました。

 

 

 

従来、コンクリート養生シートの多くは、

 

安価なブルーシートが利用されてきました。

 

 

 

しかし、ブルーシート単体では、

 

養生中のコンクリートの温度が変動し、養生効率の低下や、

 

完成したコンクリートの強度が低下するといった問題が起きていました。

 

 

 

そこで、補助事業では、養生シートを二重構造とし、

 

断熱性に優れる「空気層」を形成するという改良を行いました。

 

 

 

これにより、コンクリートの温度を一定に保つことができ、

 

コンクリートの強度を高めることに成功しました。

 

 

 

また、使い捨ての単体ブルーシートと異なり、

 

二重のシートを一体型とするとともに、

 

たたみやすくする工夫をすることで、

 

繰り返しシートを利用できるようになりました。

 

 

 

また、断熱性の高さからボイラー用の燃料使用量も削減できるため、

 

コスト面、環境保護の面でも強みがあります。

 

 

◆開発製品のイメージ

 

◆完成した高断熱性養生シート（一部）

（ヒダがついており、効率よく空気層を形成できます。）

 

◆補助事業導入設備①：ハイブリッド高周波ウェルダー

 

補助事業導入設備②：熱板式連続融着加工機

 

補助事業導入設備③：全自動アイレット打機

 

補助事業導入設備④：熱風式融着加工機

 

新たな取り組み

当社では、トラックシートやコンクリート養生シートなど、

対事業者向けの商品だけでなく、

最終消費者向けの商品やアイデア商品の開発にも力を入れています。

 

例えば、当社オリジナルのアイデア商品の一つに

「かたよらんじゃー」があります。

 

この製品は、物干し竿に取り付けることで、

風などによる衣類の偏りを防止する商品です。

 

 

◆「かたよらんじゃー」

 

最近では、新型コロナウイルス対策の

飛沫防止シートの受注も受けています。

 

大野町役場の他、図書館や学校、学童保育などの

公的施設で多く利用されています。

 

当社飛沫防止シートの特長に、

防炎機能があります。

 

「多くの人が集まる施設で使用されているからこそ、

　安全・安心にこだわりたい。」と社長は言っていました。

 

◆飛沫防止シート（大野町役場）

 

 

その他、シートを用いてトートバッグや生産管理板などもつくっています。

 

「シートには無限の可能性がある。

これからも新たな商品を積極的に開発していきたい。」と

社長は言っていました。

 

◆トートバッグ

（地元大野町の許可のもと、自社の設備で大野町のキャラクターを刺繍しています。）

 

 

◆当社の生産管理板

 

（生産管理板もシートでできています。透明窓やマジックテープなど使いやすい工夫がしてあります。）

 

 

＜当社HP：http://hidepyon.co.jp＞

＜当社WEBショップ：https://hidepyon.jp＞

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