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高品質石灰石骨材をより遠くの現場へ(旦鳥鉱山(株))
こんにちは。支援専門員の小寺弘剛(こでら ひろたけ)です。
今回のイチオシ事例は、骨材(砕石・砕砂)の製造販売を行っている
「旦鳥(あさどり)鉱山 株式会社」さん です。
ITシステムの構築による輸送効率向上により、
商圏拡大を果たした平成26年度補正ものづくり補助金の取り組みを中心に、
代表取締役社長の小森慎也さんにお話しをお聞きしました。
当社概要
旦鳥鉱山(株)さんは、1963年に設立、骨材(砕石・砕砂)の他、
路盤材、割栗石、再生砕石、庭砂砂利などの製造販売の製造販売を行っています。
骨材類の販売の他、工事施工(一般土木工事、宅地造成工事、舗装工事など)、
産業廃棄物の収集・運搬・処理
(ガラスくず・コンクリートくず及び陶磁器くず・がれき類・鉱さい)、
太陽光発電システムの提案などのサービス提供も行っています。
経営理念は、「お客様への安定供給を第一に最高のサービスを提供する。
これにより、皆で経済的な豊かさを享受し、安心して働ける企業として成長し続ける。」です。
当社の製品
旦鳥鉱山(株)さんの製品の代表は、石灰石骨材(砕石・砕砂)です。
石灰石骨材は、ひび割れに強い、乾燥収縮が小さい、
圧縮強度が大きいなどの特性を持っています。
そのため、高強度生コンクリートの原料として用いられ、
その耐久性の高さから中高層ビルなどで特に重宝されます。
その中でも、当社の石灰石骨材は、JIS A 5005認証取得を取得し、
骨材としての品質に定評があります。
以下の通り、多くのラインナップを持ち、
様々なコンクリート製品や建設物の需要に応えることができます。
路盤材、割栗石、再生砕石、庭砂砂利なども充実しています。
充実のラインナップで、土木、建設分野から個人宅の需要まで広く対応しています。
補助事業の取り組み
骨材の提供において、問題となっていたのが、
輸送にかかるリードタイムやコストです。
骨材は重量物であるため、他社より品質・価格等で優位であっても、
遠方の建設現場に納入することは容易ではありません。
当社でも、補助事業実施前の営業エリアは、
概ね40km程度で、岐阜・西濃エリアがほとんどでした。
そこで、平成26年度補正補助事業では、
受注から出荷までの業務効率化による輸送リードタイムの短縮に取り組みました。
具体的には、骨材の販売出荷にかかるITシステムを構築しました。
従来、口頭と紙で管理していた受注情報や輸送用ダンプカーの配車情報、
ホイルローダーへの積込指示、出荷完了の確認から伝票発行までを
システムで一元管理するようにしました。
成果
補助事業の取り組みにより、
輸送用のダンプが入場してから退場するまでのリードタイムは、
従来の16分台から11分台への5分短縮されました。
補助事業取り組み前には、
輸送車両の1日の平均運搬回数は6回でしたが、
7回まで増やすことができるようになりました。
輸送車両の稼働率が向上することで、
遠方への出荷にも対応できるようになりました。
これまで岐阜、西濃地域がメインだった営業エリア(40km)は、
愛知県南部(60km)まで広がりました。
これにより、補助事業終了直後より、
名古屋駅周辺の再開発現場に多くの骨材を納入できました。
近年では2027年に東京・名古屋間の開業を控える、
リニア新幹線の非常口内部のコンクリート璧建設工事
(直径約40メートル、深さ約90メートル)
にも納入しています。
当社骨材の品質が
このような極めて高い強度と耐久性を求められる
工事を支えているのです。
社員の業務負荷が低減したことにより、
庭砂利など個人宅向けの需要や、民間の宅地造成工事など、
新たな受注にも対応できるようになりました。
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