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畳職人のこだわりが生んだ逸品~極薄畳「ふわっと畳」~(有限会社たかぎ)

こんにちは。支援専門員の小寺 弘剛(こでら ひろたけ)です。

 

今回ご紹介するイチオシ事例は、「有限会社たかぎ」さん です。

 

当社は、1957年に創業し、畳の製造・加工・販売を主に行っています。

畳の製造以外にも、「住まいと健康」を事業コンセプトに、襖の張り替え、障子・網戸の交換、その他リフォーム事業も行っています。

 

今回は、平成26年度ものづくり補助金を活用して開発した商品「ふわっと畳」の話を中心に、代表取締役社長 髙木 一東志 さん に、取材させて頂きました。

 

店舗は国道21号線に面しており、アクセスしやすいです。

 

 

畳へのこだわり

当社では、畳本来の香りや質感を大切にするために、材料となるい草の品質に特にこだわっています。畳表の産地である熊本県八代市の契約栽培農家を定期的に訪問しており、社長自身の目で確かめた良品の純国産畳表だけを、直接仕入れています。

 

社長が契約栽培農家を訪れている様子です。

熊本県産畳表のブランド価値向上、需要拡大に貢献しているとして、「熊本県産畳表応援店」にも認定されました。

 

 

 

ふわっと畳の開発

当社が、平成26年度補正ものづくり補助金事業を活用して新たに開発したのが、極薄畳の「ふわっと畳」です。クッション性があり、“ふわっ”としていることと、当社のある不破(ふわ)郡を掛けてネーミングしました。

 

 

 

 

垂井町より「垂井ブランド」の認証も受けています。

 

 

 

ふわっと畳のこだわりポイント その1 -クッション性-

ふわっと畳のこだわりポイントの1つ目は、厚さ15mmという極薄を実現しながら、和室などで使われる一般的な畳(厚さ55mm)の使用感と同様のクッション性を有していることです。

 

このクッション性の実現こそ、この商品開発の動機でした。「ふわっと畳」開発のずっと以前から薄手の置き畳の需要は伸びていました。

しかし、当初社長は、薄畳に対して、否定的な考えを持っていたそうです。一般的に販売されている薄畳の多くは、芯材に硬い素材(インシュレーションボード材やベニヤ材)を使用しており、畳本来のクッション性に乏しかったのです。

 

畳職人として納得できる畳本来のクッション性を実現するために、試行錯誤を繰り返しました。特に、芯材の選定は難しいポイントでした。

 

試作を重ねたどり着いた「ふわっと畳」専用のオリジナル芯材

 

 

 

ふわっと畳のこだわりポイント その2 -国産高級畳表-

ふわっと畳のこだわりポイントの2つ目は、本格的な国産い草「高級畳表」を使用できることです。

 

畳表を美しく貼るためには、畳表を引っ張って、芯材に巻き付ける必要があります。薄畳は芯材が薄い分、畳が反りやすいのです。そのため、従来品では、合成繊維の畳表などが多く、本格的な国産い草を使うことは難しかったのです。

 

新たな芯材、新たな工法を用いることで、極薄畳でありながら、当社が大切にしている畳本来の香りや質感を楽しめる商品となったのです。

 

店内には、契約栽培農家から直接買い付けた社長こだわりの純国産畳表がズラリと並んでいます。

 

 

 

お客様からの反響

2017年春頃から販売を開始したところ、茶道団体の目に留まり、洋室や屋外等で茶道をする目的で、これまで700枚ほどの購入がありました。和室の少ない海外でも重宝されています。

 

茶道では使用する畳に厳格な決まりがあります。極薄畳だからと言って妥協せず、純国産の高級な畳表と色変わりのしにくい化学表にも対応していることが、当社製品が選定されるポイントとなっているようです。

 

また、園児でも持ち運べる大きさ、軽さであることから、幼稚園・保育園での茶道の時間にも使用されているようです。躾や行儀の修練の場として重要視されています。

 

建築物件には、敷き込み畳としてお座敷やリビング・寝室に納入されています。床暖房との相性も良く、一般個人のリビングへの置き畳として、住宅の敷き込み畳の入替えとしての納入実績も1,000枚を超えています。

 

紹介した商品は、当社店舗の他、当社のオンラインストアからも購入可能です。畳職人こだわりの逸品を体感してみては、いかがでしょうか?

 

 

当社HP URL:https://www.tatami-takagi.jp

 

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