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世界に通用する製品を
「地元に根ざしながら世界を目指す」
こんにちは。支援専門員の石井克成です。
今回は、1957年創業の「株式会社 柿下木材工業所」(高山市)にお邪魔してきました。
株式会社 柿下木材工業所は、木製照明器具の製造を中心に高い木工技術を活かして事業展開をされています。
創業50年を迎える頃(2007年)、それまでの大手照明器具メーカーに向けた事業展開から、一般消費者に近い販路を開拓すべく柿下木材の独自製品を企画・製造・販売する「モアレ事業」を始められました。
常に挑戦することを忘れない
「変わらない品質」を維持し続けるのは、同じところにとどまることではありません。
常に新しいものにトライし、向上し続けることで、時代に合わせた品質を維持できるのです。
私たちは挑戦を忘れません。
(柿下木材工業所HPより)
業種は違いますが、以前、清酒蔵元の社長がこうおっしゃってました。
ウチは、創業180年。私で7代目。
これだけの歴史を重ねてくる事ができたのは、代々必ず一つ新しい事業に挑戦してきたから。
「伝統を継続する」という事は守りだけでは不可能。
常に新しい事にチャレンジしなければ、伝統は続かない。
柿下木材工業所の「常に挑戦することを忘れない」という言葉に触れた時、この事を思い出しました。
木材加工というと職人さんの手作りというイメージが強いかと思います。
柿下木材工業所でも同社の商品には、職人さんの匠の技が随所に活きています。
しかし、時代の流れとともに顧客からの要求基準がより厳しくなり、匠の技だけでは生産が間に合わない状況が続いていました。
そんな時、柿下社長は「ものづくり補助金」を活用する事を思いつきます。
3Dターニングマシンの導入
柿下木材工業所は、平成26年度補正ものづくり補助金にて「3Dターニングマシン」を導入することで、手作業では実現不可能な複雑形状の切削加工を安全かつ正確に行う事が可能となりました。
この設備を導入する事により、下記3つの技術が実現しました。
1. 薄さの追求
2. 加工精度の高さ
3. 複雑なデザインの加工
この設備を導入してからは、同社が企画する商品のデザインの幅が広がり、それまででは実現不可能だった形状の商品化が実現する様になりました。
また、新たな顧客開拓にもつながっています。
1つのジャンルにこだわり続ける
「1つのジャンルにこだわり続ける。」
これが当社の掲げる理念です。
しかしそれは、1つのところにとどまるということを意味するのではありません。このジャンルにおいてどこにも負けない経験と実績、そして探求心で、常に世界一であり続けることを目指すものです。日本が世界に誇れる技術と製品。これを維持し続けるために、われわれは常に努力し続けます。
(柿下木材工業所HP:代表あいさつより)
柿下木材工業所は、木製照明器具にこだわり続けています。
こだわり続けた結果の一つが、同社が独自に展開する「モアレ事業」です。
世界に通用する製品を
当社は創業60年を迎えました。
地元の木工場として始まった当社ですが、60年経った今も町工場のままです。
しかし現在は、新事業として木製照明のモアレを中心とした木工技術を生かした照明器具の製造販売も行っています。
1つのジャンルにこだわり、技術を追求することで、他には真似できない精度とお客様と共に研鑽するスタイルを貫くことで、市場を広げてきました。
この先も地元に根ざしながら、世界に通用する製品を送り出します。
(柿下木材工業所HPより)
地元に根ざしながら世界を目指す
これが、柿下木材工業所の想いです。
「常に挑戦する事を忘れない」を地で行く柿下社長は常にいろいろな事に挑戦されています。
柿下木材工業所にお邪魔した際も、いろいろなお話しを伺いました。
残念ながら、ご紹介できない事ばかりなのですが・・・
例えば、この動画もその新しい挑戦の一つです。
これから、どんな展開を見せてくれるのか。
本当に楽しみな事業者さんです。
最後に、お忙しい中、取材にご協力頂きました柿下社長。
本当に、ありがとうございます。
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