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人生は楽しく!仕事も楽しく! (岡村機工)

今回のイチオシ事例は、薄板の精密板金加工を得意とする岡村機工株式会社です。
 
ものづくりセンター支援専門員の石井です。
 
 
私が担当させて頂いております事業者の中で、最初にご紹介するのが、岡村機
工株式会社です。
 
 
同社は、平成25年度のものづくり補助金を活用され、プレス金型を構成する部
品加工の効率化を実現する為に設備を導入されました。
 
 

もの補助にて導入した設備

 
 

明るい会社です

 
1953年(昭和28年)会社設立。
以来約70年にわたって事業を続けてこられています。
 
同社の企業ポリシーは、
 
人生は楽しく!仕事も楽しく!
 
人と人のつながりを大切に考え、社員一人一人の可能性を信じる当社の経営コ
ンセプトは、広い視野に立ち、未来に向かって大きく羽ばたこうとしています。
社員が納得し満足のいく仕事ができれば、それは楽しさにつながり人生も楽し
いものになるはずです。
30代の若いリーダーが多いのも活力有る社風が反映されているからです。
社員の自主的な勉強会が月一度はもたれ、明るい雰囲気の中で活発なディスカッ
ションが熱心におこなわれています。
これらの活動を通じて、幅広い知識と技術を社員全員に持ってもらいたいと考
えています。同社ホームページより)
 
 
このポリシーからもおわかり頂けるかと思いますが、とても明るい会社です。
 
2019年10月に就任された岡村佳祐 現社長をはじめ、岡村希光 会長も社員の方々
も明るく、訪問するのが楽しみな会社です。
 
 
 
 
 

薄板板金加工ならおまかせ岡村機工

 
岡村機工が最も得意とするのは、薄板板金加工!!
 
難加工・精密板金をメインに
薄板の板金加工を
網羅しています。
 
精度の出しにくい複雑な加工や薄板の加工を最も得意としています。
材質は鉄・ステンレスはもちろんのこと、アルミ・真鍮にも対応しています。
異材へのスポット溶接や50mm以上の深絞りなど何でも柔軟に対応します。
 
また、同社の得意先は、誰もが知っている大手企業ばかり。
東証一部上場企業ともお取引しております。
 
ある得意先とのお取引では、ナント!!
 
12年間 納期達成率100%!!
 
現在も記録を更新中です。
 
何故、納期達成率100%が実現するのでしょうか?
 
その秘密は。。。。。
 
 

プリムラ:花言葉は、「秘密」

 
 
 

面倒な事を愚直に繰り返す

 
岡村佳祐社長はおっしゃいます。
 
「面倒な事を愚直に繰り返しているだけです。」
 
いろいろとお話しを伺っていくと、岡村機工では、社員一人一人が問題意識を
持って仕事に向かっている事がうかがえます。
 
★ 社員教育に力を入れている
 
社員が自主的に「手順書」を作成してこの手順書を元に先輩社員が後輩社員に
指導をしていきます。
 
 
 
この指導の内容の履歴を紙に残しているんです。
指導した後、後輩社員が何かトラブルを起こした時に履歴を確認して、指導内
容に問題なかったか?を検証し、必要とあれば手順書の修正もしていきます。
 
 
 
 
 
★ なぜなぜシート
 
どの企業も同じかと思いますが、普段の業務の中で必ず何らかの「問題」が発
生します。
 
小さな事から大きな事まで。
 
岡村機工では、この「問題」をどんな小さな事でも全て紙に残し社員で共有す
る仕組みを構築しています。
同社では、「なぜなぜシート」と呼ばれるものです。
 
 
 
 
 
 
 
業務上でどんなに小さな事でも「問題」が発生した際に、この「なぜなぜシー
ト」を作成します。
 
社長ご自身も書類の提出先を間違えた時に、この「なぜなぜシート」を書かれ
たそうです。
 
 
そして。。
 
ここがミソなのですが、岡村機工では、この「なぜなぜシート」を書いた事で
ペナルティーを科す事は一切しません。
 
問題を起こした人を責めるのではなく、次に同じ問題を発生させない様にこの
なぜなぜシートを活用されています。
 
今では、社員自身が自発的にこのシートを書く様になったそうです。
 
 
★ 提案報酬は、年間約120万円
 
岡村機工では、社員自身の自発的な提案をとても大切にしています。
この提案は、工場で作業されてる方から事務仕事をされてる方も含めて全社員
が様々な提案をされているそうです。
 
そして、それぞれの提案内容をポイント化し、ポイントによって1件200円から
3,000円の報酬をお給料と一緒に支払われています。
 
提案に対する報酬総額が、年間約120万円!!
 
 
岡村機工では、これら様々な取組を愚直に続ける事で、
 
高品質
納期遵守
 
を、実現されています。
 
 

設備投資も思い切って

 
岡村機工は、平成24年度と平成25年度のものづくり補助金を活用されました。
平成24年度では、得意先からCADデータを頂き、そのデータを活用できる設備 (ベンダー)を導入しました。
事業終了後、同技術が高く評価されほぼ同等の 設備を3台導入し、受注増に結びついています。
平成25年度では、同社が力を入れて取り組んでいる「金型製造」の効率化を目 指して設備を導入されました。
慢性的な人材不足から当初の予定よりは事業化が遅れておりましたが、現在、 さらなる受注増を目指して進展しております。
こういったものづくり補助金の活用はもちろんですが、岡村機工独自の設備投 資も積極的に行っています。
この設備投資は、できる限り「人」に負担をかけない為に実施しています。
 
 
 

板金加工では珍しい洗浄機

 
 
 

苦渋の決断

 

ものづくりセンターでは、ものづくり補助金に採択され、事業を終了した事業
者の販促のお手伝いをしております。

昨年度までは、毎年1回担当する事業者を訪問しておりましたので、過去3年間
でのべ400社ほどの事業者を訪問してきました。

 

お邪魔した事業者の中から「イチオシを紹介しろ!」との指令を受け、こうやっ
て紹介させて頂いています。

もの補助を終わられた事業者はそのほとんどが魅力的で積極的な事業展開をさ
れています。

 

 

そんな中から「イチオシ」を選ぶのは、とても難しい作業でした。
そして、苦渋の決断でした。

 

この「イチオシ」は支援専門員それぞれが毎月1社紹介していきます。
なので、これから毎月この苦渋の決断をしていかなければいけません。

 

もし、「ウチを紹介してくれっ!」というご希望がございましたらご一報くだ
さい。

 

 

最後に。

 
お忙しい中、取材にご協力頂きました岡村社長。
本当にありがとうございます。
 
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