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栗きんとんは今が旬~自社農園を持つ中津川の栗菓匠 七福

今週のイチオシ事例は、中津川で栗菓子を製造・販売する「栗菓匠 七福」(株式会社七福)です。

 

岐阜県東濃地方の代表的なお菓子である、栗きんとんは今が旬。自社農園で栗から育てる当社の栗きんとん作りを、フル稼働している現場におじゃまして取材してきました。

 

 

当社について

1975年(昭和50年)に現代表取締役の父が、中津川市役所に程近い現在の店舗(中津川市中津川3022-18)にて創業して以来、栗菓子を中心とした和菓子を製造・販売しています。

 

代表取締役は安藤隆生さん。

 

2代目店主として製造・販売を一手に取り仕切るだけでなく、素材である栗の生産段階から常に新しい試みをしています。

 

その一つが、平成25年度のものづくり補助金による「氷温熟成と低温蒸気による旨味・甘みを極限に高めた栗素材の開発」への取り組みです。

 

ここで当社は、地元産の栗を用いた付加価値の高い商品を開発するため、品種ごとに栗の旨味・甘みを高める熟成・加熱条件を研究しました。

 

 

代表的な製商品

は、何といっても今が旬の「栗きんとん」です。

 

食欲をそそる明るい色味、外はしっとり、中は栗のつぶつぶ感のある食感で、かむと栗本来のあっさりした甘味が口の中に広がり、口溶けとともに栗の香りが鼻に抜けていきます。

 

販路は、本社店舗の他、自社ウェブサイトからのネット通販およびデパートや駅ナカ店舗(名古屋三越やグランスタ東京など)での催事販売です。

 

 

 

 

自社農園

当社は何と、栗の自社農園を持って、栗を育てる段階から栗菓子を製造しています。

 

「おいしい栗きんとんをつくりたい。それにはもっと栗のことを知らなければいけない。

ならば、自分で栗を育ててみよう。」

 

という思いから、2代目店主が2011年に自社農園での自然農法による栗づくりを始めました。

 

栗農家や地元の関係者、家族から知識や栽培ノウハウ、労力の面で協力してもらいながら、自社農園が当社の栗きんとんをよりおいしくすることに役立つまでになりました。

また、この自社農園は当社の研究開発(R&D)の場でもあります。

栗には多くの品種があり、育てる段階から知りつくすことにより、品種ごとの素材としての特性と製品との相性の精緻な把握や、新品種の特性を活かした新製品の開発などが可能になっています。

 

 

 

 

 

ものづくり補助金で購入した機器の活用

当社の工場は9月から2月の栗きんとんのシーズンは毎日フル稼働です。

その中で、平成25年度ものづくり補助金で購入した機器たち(*)も大活躍しています。

 

鬼皮剥き機(*):

栗の外側の硬い皮を剥く機械です。

これで皮を剥く効率が向上しました。

 

 

カートインスチームコンベクション(*):

低温でスチームを発生させる機能とスチームの量を制御する機能により栗の旨味・甘みを最大化しています。

 

 

スチームコンベクションオーブン電気式(*):

品種ごとに作り出した栗の旨味・甘みを最終仕上げします。

 

 

栗つぶし機:

渋皮を剥いて栗をつぶす機械です。

だんだんと栗きんとんらしくなってきました。

 

 

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