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ニューノーマル時代の営業手法:集客からの導線
前回、ホームページを活用して集客する方法について勉強しました。
コロナ前は、ホームページからの集客について真剣に考えられたことがなかった事業者様も多いのではないでしょうか。
コロナがこの先、どの様な展開になるかは全く不透明ではありますが、一つだけ言える事があります。
「コロナ前の状況に戻ることはないでしょう」
今回は、アクセスされてきたお客様からご注文いただく為の方策について私(ものづくりセンター支援専門員の石井)とともに考えていきましょう。
お客様との信頼関係
リアルの営業現場で、最も大切な事は何でしょうか?
私自身、約20年間、第一線の営業マンとしてサラリーマン生活を送っていた頃があります。
ほぼ毎日、お客様を訪問し、なんらかのコミュニケーションを取ってきました。
この中で実感した事。
「私自身(営業マン)を信頼してもらう事が重要」
逆に言うと、私の事を信頼いただけない状態では、契約までいたりません。
営業の基本である、「お困り事」をご相談いただくことも難しいです。
この事は、ネット上であなたの会社の事、そして商品やサービスの事を知って興味をもっていただいた場合でも同じです。
つまり、
「インターネット上でお客様との信頼関係を築く」
信頼関係を築くことができたら、あなたの商品・サービスのお客様になっていただく可能性が高まります。
信頼関係の築き方
リアルの営業の現場では、何回もお客様の元に足を運び、その都度何らかのお土産(お客様に役立つ情報等)を持っていくことが当たり前になっています。
この事は、インターネット上でも同じです。
つまり、何らかの方法でお客様と接する回数を増やし、お客様に役立つ情報を提供する事で信頼関係を築いていくのです。
そこで問題となるのが、「何らかの方法」です。
リアルの営業現場であれば、直接、お客様の元に足を運べばなんとかなりました。
しかし、直接お会いするのが困難な現在の状況の中ではどうすればよいのでしょうか。
メールマガジンを発行する
メールマガジンはオワコンだ。
(オワコン:終わったコンテンツ)
という事をおっしゃる方もいます。
メールマガジン:1997年にサービスが始まったメールマガジン配信サービス「まぐまぐ」が最初に提唱した和製英語。
しかし、これまた私の体感になってしまいますが、メールマガジンはまだまだ有効なコンテンツです。
ただし、ここでも問題があります。
どうやって、お客様のメールアドレスをゲットするのか?
そもそも、メールアドレスがないとメルマガを発行することすらできません。
かといって、ホームページ上に
「メールアドレスをご登録ください」
と、掲載するだけでメールアドレスが集まる訳ではありません。
ここには仕掛けが必要となります。
例えば。
- 「資料請求」したくなる様なコンテンツを掲載する
- 魅力的な無料のコンテンツ(PDF等)を届ける仕掛けを設置する
こうやって集めたメールアドレスに向けて定期的にお客様にとって有効と思われる情報が入ったメールマガジンを発行します。
この時のメールマガジンは、お客様との信頼関係を築く目的なので、内容もできる限りお客様に寄り添った内容で、ビジネスの話題だけではなくいろいろな話題に触れた方が良いかと思います。
リアルの営業現場では、お客様の趣味に合わせて商談以外の雑談もしますよね。
それと同じです。
LINEを活用する
LINE公式アカウントを活用するのも一つの方法です。
LINE公式アカウントは、月に1,000メッセージまでは無料です。
例えば、あなたのLINE公式アカウントに500人の方が友だち登録していたとすると、月2回(500人×2回=1,000メッセージ)まで無料で発行する事が可能です。
1,000メッセージを超える場合は、有料となります。
LINEは、メールマガジンよりもお客様とのコミュニケーションが取りやすいのでオススメです。
ただ、LINEそのものは無料ですが、LINEのいろいろな機能を活用する為には、画像を作成したりする必要がありますので、デザインに関係する費用が必要になるかもしれません。
SNSを活用する
最後に、SNSです。
facebookやinstagramに代表される「SNS」は、基本的にはコミュニケーションツールです。
決して、会社の宣伝用のものではありません。
(もちろん、宣伝してはいけない、という事ではありません)
会社の公式アカウントを発行して、会社に関する情報発信やお客様とのやり取りをSNSで行う、という事もアリです。
ただ。。。
SNSの場合は、コンテンツが時系列とともに流れていってしまうので、BtoBの世界では運用が難しいかと思います。
情報発信は、大きく2種類に分けられます。
フロー型とストック型です。
フロー型は、常に、新鮮な情報を発信し続ける。
ストック型は、情報をためていく。
なのでフロー型は、常に新しい話題を提供することができるビジネス。
旬の情報を発信するビジネス。
ストック型は、商品・サービスに関する情報をためていく形になりますので、常に新しい情報を発信する必要がないビジネス。
情報の内容にあまり変化がないビジネス。
ざっくりと説明すると、こんな感じでしょうか。
それぞれの特長
それでは、ここでそれぞれの内容について整理してみましょう。
◆ メールマガジン
発行頻度としては、週に1回か隔週で1回程度で良いかと思います。
メールマガジンとしていますが、特に形を作る必要もありません。
通常のメールを書くイメージで良いかと思います。
ただ。。。
あまり長い文章ですと読んでもらえませんで、読んでもらえそうな量と、「読みたい」と思わせる内容が必要条件となってきます。
◆ LINE公式アカウント
LINEそのものは無料ですが、機能は非常に豊富です。
本当にいろいろな事が可能です。
最初から全ての機能を使おうとするのではなく、徐々にいろいろな機能を試してみるのも良いのかと思います。
こちらは、週に1回程度メッセージを送るようにされたら、と思います。
◆ SNS
BtoBで使用されるのであれば、やはり、facebookが良いかと思います。
会社のfacebookページを用意して、会社のinstagramアカウントと接続させます。
予め設定さえしておけば、instagramに投稿するのと同時にfacebookページへの投稿が可能になります。
こちらの方は、1日に1回は投稿する必要があります。
また、フォロワーとのコミュニケ―ションを取っていく必要もあります。
特にinstagramの方では、フォロワーのタイムラインに表示させる際に優先度を設けています。
投稿が頻繁ではない。
フォロワーとのコミュニケーションを取らない(イイネ!やコメントを残さない等)
こういうアカウントの投稿は、だんだんとフォロワーのタイムラインに表示されなくなっていきます。
お客様とのコミュニケーションを取る、という意味ではSNSが最もふさわしいかと思いますが、頻繁な投稿が要求されます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
業種によっては、他にも良い方法があるのかもしれませんが、ここでは一般的な方法論について考えてみました。
また、メールマガジン・LINE・SNSそれぞれの具体的な内容に関しては触れてきませんでした。
これについても、商品・サービスによって変わってきますし、会社の状況にも左右されると思います。
ただ、基本となるのは、どこまでいってもお客様との信頼関係を構築するのが目的ですので、売り込みだけに活用されるのは避けた方が良いと思います。
日本にインターネットが普及し始めたのが1995年。
今から四半世紀以上も前の事。
iPhoneが発表されたのが2007年。
既に14年も前の事です。
今年は2021年。
今の20歳前後の若者は物心がついた頃には、インターネットが存在し、当たり前のようにスマートフォンを使っています。
逆に言うと、2つ折りのガラケーの事を知りません。
フロッピーディスクはもちろん、USBメモリーの事さえ知らない世代です。
彼ら彼女らは、常にインターネットにつながっている事が当たり前の世界しか知りません。
あと10年もすればそういう人たちがビジネスの世界の中核を担い始めます。
さらに!
メタバース
って、ご存知ですか?
メタバース:インターネット上の仮想世界のこと
今、ZOOM等で当たり前のようにネットミーティングをされている事と思います。
しかし、ネットミーティングでは参加されている方の声は全てスピーカーやヘッドフォンの一方向からしか聞こえてきませんが、メタバースの世界ではあたかも自分がその場にいる様な感覚になるそうです。
ただ。。
VRユニットが必要になります。
でも、これからさらに技術が発展し、VRユニットもより軽く、現代のメガネのように進化していけば一気に広まるのではないかと思います。
時間をさかのぼる事はできません。
これから先、これまで以上にインターネットを活用した様々なサービスやツールが世の中に現れる事が想定されます。
それらのサービスやツールを当たり前のように使いこなす人たちが、あなたのビジネス相手になる可能性が大です。
時代の流れに乗るために、今やっておいた方が良いことがたくさんあるのではないでしょうか。
<参考>
IT media
Facebook、「メタバース」開発に向け55億円を投資
日経ビジネス
メタバースにグリーやフェイスブックが本格参入、今の盛り上がりは本物か
このコーナーは、今回の記事で取り敢えず最終回となります。
どこまでお伝えすることができたか、いささか疑問ではありますが、インターネットを活用した情報発信の基本中の基本については、掲載することができたと思います。
また、コーナーが始まってしばらくして「コロナウイルス」という誰もが予期していなかった事態が起きました。
インターネットを活用した情報発信の重要性は、コロナウイルスの影響で日々高まっています。
しかし、恐れることはありません。
インターネットは、ただの道具です。
道具は、使いこなせばよいのです。
あなた自身で使いこなす自信がないのであれば、専門家に相談すればよいのです。
これまでお付き合いいただき、ありがとうございました。
また、どこかでお会いしましょう。
販促・IT活用で、何かお困り事等がありましたら、お気軽にお問合せ下さい。